東京女子大学大学誕生の経緯
東京女子大学の公式サイトの一部に次のとおり、記されています。
東京女子大学は、1918年に北米のプロテスタント諸教派の援助のもと、新宿角筈の仮校舎でその一歩を踏み出しました。初代学長 新渡戸稲造、初代学監 安井てつ、そして初代常務理事には1915年から設立に参画していたA.K.ライシャワーが就任しました。日本では女性が高等教育を受けることが一般的ではなかった時代に、女性に門戸を開き、キリスト教の精神に基づいたリベラルアーツ教育を開始しました。
日本で女子が高等教育を受けられなかった時代、その実現のために国もキリスト教の教派も超えた多くの人々の支援を得て、東京女子大学は開学しました。国外から多大な援助を受け、また各教派のミッションスクールがそれぞれ独自に設けていた専攻科を統合する形で創立された本学の歴史は、日本における女子高等教育実現のための“Service and Sacrifice”の軌跡と言えるかもしれません。
新渡戸記念室(東京女子大学大学資料展示室)
新渡戸記念室は、アントニン・レーモンド設計により建築され、後に登録有形文化財となった本館の2~3階に設けられ、次の資料などが展示されています。
◆2階:大学の創立期の資料
・初代学長新渡戸稲造愛蔵のジャンヌ・ダルク像
・新渡戸稲造書の額「ロングフェロー英詩 A Psalm of Life」の一節
Act in the living Present! Heart within and God o'verhead!
・学監・第二代学長安井てつ書簡
・常務理事A.K.ライシャワー関連資料
・アントニン・レーモンドによる建築に関わるキャンパス模型
・1918~1923年「東京女子大学誕生の写真」
◆3階:1924年に現善福寺に移転後の写真
・1924~1939年「理想のかたちに」
・1940~1945年「戦時下の東京女子大学」
・1946~1987年「新制大学として」
・1988年~現在「現在、そして未来へ」
なお、学外者による見学は、予め電話などで見学許可を得る必要があります。また、見学できる日は水曜日のみ(2025年5月現在)です。