近代日本随一の国際人 没百年記念出版 近代日本の万能人・榎本武揚 1836-1908 榎本隆充・高成田享編 2008年4月30日 藤原書店 刊 ISBN 978-4-89434-623-9 定価 (本体 3300円+税)
榎本武揚(たけあき/ぶよう)について どのようなイメージを持っておられますか? 恐らく 多くの方が本書を読むと 榎本武揚に対するイメージが大幅に変わると思います。 この本は、榎本武揚の没百年を記念して 豪華な執筆陣を揃え 榎本武揚の業績再評価を願って、出版されました。 先ずは下掲の目次をご覧いただき 次に実際に本書を手に取ってお読み下さい。 編者・榎本隆充(えのもと たかみつ)は1935年生で榎本武揚の曾孫、 本書出版時(2008年)に、東京農業大学客員教授、武蔵野大学特別講師、梁川会会長、開陽丸子孫の会会長、(株)榎本光学研究所代表取締役、『榎本武揚未公開書簡集』『榎本武揚の妻榎本多津』ほか著書多数 編者・高成田享の略歴はコチラからご覧下さい
序……榎本武揚没百年を記念して Ⅰ 今、何故榎本武揚か……その全体像 座談会 今、何故榎本武揚か [問題提起] 「痩我慢の説」の誤解…………………………………………………………加藤 寛 一徹な技術者魂の快男児……………………………………………………山本明夫 知性と地政を押さえる………………………………………………………速水 融 空理空論を好まないプラグマティズム……………………………………佐藤 優 コメンテーター 臼井隆一郎/中山昇一/榎本隆充 司会 高成田享 [討論] ◇榎本武揚の外航とは◇ 大陸侵略ではない南方への物の見方/交渉の感覚を瞬時につかむ/交渉術以前の人間的な魅力 ◇経済思想◇ 理想を持った現実主義者/殖産興業の芽を残す ◇殖民論◇ 北進の時代に環太平洋を意識/イデオロギーという壁にぶつかる ◇人物論◇ 自分の能力は国のために尽くす/シャイだが頼りになる江戸っ子気質/目的のないことはしない/生き方、考え方が一つの教科書 [特別講演] グローカリズムの実践者……360度方位に対応できる存在……………童門冬二 「痩我慢の説」に対する反論…権謀術策を用いず自ら信ずる処を行く…稲木靜惠 [コラム] 高成田享 江戸っ子たちのヒーロー………………新聞が報じた榎本武揚 Ⅱ 外 交 地球一丸化時代に生きる………開国と国際法……………………………… 臼井隆一郎 初めて日本を「対等な交渉者」に………樺太・千島交換条約の舞台裏………下斗米伸夫 「恐露病」の克服 ………『シベリア日記』の目的と評価…………………… 木村 汎 太平洋を越えた情熱………メキシコに日系移住の道を拓く………………… 山本厚子 [コラム] 吉岡 学 オランダ留学時代………………軍事科学と殖産興業 吉岡 学 蘭学から洋学へ…………………イギリス旅行が示す学問基盤の変容 小美濃清明 英語・英学事始め……………… 大鳥圭介との出会いより Ⅲ 内 政 東京農大の産みの親………農業観と農業教育……………………………… 松田藤四郎 世界レベルの仕事をしたエンジニア………殖産興業・産業立国構想…………中山昇一 雄弁に、そして寡黙にした北の大地………箱館戦争と開拓使時代……………佐藤智雄 日本地質学会の先達………学理と技芸の狭間で……………………………… 吉岡 学 [コラム] 中山昇一 共感・支持者がつないだ学びの場…… 電気学会榎本図書館 森山行輝 石巻決戦の回避…………………………豪商・毛利屋利兵衛の活躍 吉岡 学 隕石研究への貢献………………………「流星刀記事」より Ⅳ 榎本武揚をめぐる人々 ブチャーチン(1803-1883)とポシエット(1819-1899)…… 卓越した外交手腕支えた知日派………中村喜和 カッテンディーケ(1816-1866)……優れた品性と絶大な熱心さを評価……岩下哲典 堀利煕(1818-1860)…………蝦夷地との縁結ぶ………………………………近江幸雄 清水次郎長(1820-1893)……咎めを恐れず部下を弔った恩人………………田口英爾 勝海舟(1823-1899)…………胸襟開いて語り合った仲も維新後は疎遠に…進藤咲子 李鴻章(1823-1901)…………「瀬戸際外交」を展開した好敵手………………栗田尚弥 中浜万次郎(1827-1898)……中浜塾が生涯の友と出会う場に……………小美濃清明 西 周(1829-1897)…………近くにいるものの活躍の場異なる……………小泉 仰 ポンペ(1829-1908)…………化学の魅力教えた恩師…………………………芝 哲夫 松本良順(1832-1908)……武揚の妻多津の叔父で、西欧式衛生の先駆者… 酒井シズ 大鳥圭介(1833-1911)………徒に死ぬのはよそう、と降伏を主張………… 福本 龍 福澤諭吉(1835-1901)………同時代を生き、それぞれの道で活躍………… 寺崎 修 ブリュネ(1838-1911)………蝦夷共和国を支援し共に戦う…………………関口昭平 黒田清隆(1840-1900)………榎本を救い、榎本に支えられた男…………… 合田一道 安藤太郎(1846-1924)………箱館で共に戦い、明治政府でも活躍………… 釣 洋一 林 董(1850-1913)…………五稜郭で仲間を見捨てなかった………………酒井シズ [附] 榎本武揚小伝 榎本武揚年譜(1836-1922) 榎本家系図/佐藤家系図 榎本公使帰国の旅要図 榎本武揚関連文献一覧 執筆者紹介
[問題提起] 「痩我慢の説」の誤解…………………………………………………………加藤 寛 一徹な技術者魂の快男児……………………………………………………山本明夫 知性と地政を押さえる………………………………………………………速水 融 空理空論を好まないプラグマティズム……………………………………佐藤 優 コメンテーター 臼井隆一郎/中山昇一/榎本隆充 司会 高成田享 [討論] ◇榎本武揚の外航とは◇ 大陸侵略ではない南方への物の見方/交渉の感覚を瞬時につかむ/交渉術以前の人間的な魅力 ◇経済思想◇ 理想を持った現実主義者/殖産興業の芽を残す ◇殖民論◇ 北進の時代に環太平洋を意識/イデオロギーという壁にぶつかる ◇人物論◇ 自分の能力は国のために尽くす/シャイだが頼りになる江戸っ子気質/目的のないことはしない/生き方、考え方が一つの教科書 [特別講演] グローカリズムの実践者……360度方位に対応できる存在……………童門冬二 「痩我慢の説」に対する反論…権謀術策を用いず自ら信ずる処を行く…稲木靜惠 [コラム] 高成田享 江戸っ子たちのヒーロー………………新聞が報じた榎本武揚
「痩我慢の説」の誤解…………………………………………………………加藤 寛 一徹な技術者魂の快男児……………………………………………………山本明夫 知性と地政を押さえる………………………………………………………速水 融 空理空論を好まないプラグマティズム……………………………………佐藤 優 コメンテーター 臼井隆一郎/中山昇一/榎本隆充 司会 高成田享
◇榎本武揚の外航とは◇ 大陸侵略ではない南方への物の見方/交渉の感覚を瞬時につかむ/交渉術以前の人間的な魅力 ◇経済思想◇ 理想を持った現実主義者/殖産興業の芽を残す ◇殖民論◇ 北進の時代に環太平洋を意識/イデオロギーという壁にぶつかる ◇人物論◇ 自分の能力は国のために尽くす/シャイだが頼りになる江戸っ子気質/目的のないことはしない/生き方、考え方が一つの教科書