友を想う詩! 渡し場
魅せられ語り継ぐ人々
和田 みき子
新設:2014-08-20
更新:2022-10-31
ウーラント原作「渡し場」を語り継ぐ人々

略  歴
(わだ みきこ) 1951年(昭和26年)~

近代史研究家
早稲田大学第一文学部社会学科卒業
龍谷大学大学院経済学研究科民際学コース修士課程修了
明治学院大学大学院社会学研究科後期博士課程修了
この間、フィリピン・ミンダナオ島にて農村保健プログラムに参加、NGO「アジア井戸ばた会」を設立
助産婦(師)資格取得後、フランスの産院にて研修

2009年1月 第4回河上肇賞奨励賞受賞
 「1920年代の都市における巡回産婆事業―経済学者、猪間驥一の調査研究を通して―」にて
2013年12月『猪間驥一評伝 : 日本人口問題研究の知られざるパイオニア』 原人舎刊(自費出版)
2016年3月 明治学院大学「社会学博士」の学位取得 → 次項「語り継ぎの足跡-1」を参照
2021年2月 原田泰との共著『石橋湛山の経済政策思想』を日本評論社から上梓

語り継ぎの足跡-1
21世紀に変った頃、助産師である和田みき子は、ある教授から「神戸市で始まった巡回産婆を知っていますか」といわれ、調べるうちに、猪間驥一が果たした役割、業績が大きいのに比べて、その存在が忘れられた感があるのに気付く。さらに調査を進める中で、2003年9月、猪間驥一著「人生の渡し場」を通じてウーラント原作「渡し場」を知ることとなった。

上掲「猪間驥一評伝」第6章第2章(306~307ページ)に、「まぶたの詩『渡し場』の由来」の項を設け、昭和31年(1956)9月13日付 朝日新聞「声」欄への猪間の投書「老来五十年 まぶたの詩」とその反響の概要を記した。

「猪間驥一評伝」は、世から忘れ去られた感がある「猪間驥一」の業績に光を当てようと試みた労作である。同書に掲げられた「参考文献リスト」は、猪間驥一の業績をこれから辿る人には、得がたい「道しるべ」となるに違いない。

同書に興味を持たれた方は、別ページの和田みき子著『猪間驥一評伝』紹介ページを訪ねて下さい。同書の「目次」、「はじめに」および「おわりに」を著者の承諾を得て、転載しております。

著書『猪間驥一評伝』上梓後、長年の研究成果を博士論文「自由主義経済学者、猪間驥一の人口問題研究およびその近代史認識――1920~1940年代の考察――」としてまとめ、明治学院大学から「社会学博士」の学位を2016年3月31日付で授与された。

語り継ぎの足跡-2
ウーラント同“窓”会[編]『「渡し」にはドラマがあった ウーラントの詩とレーヴェの曲をめぐって』2022年1月14日 荒蝦夷 刊 に、次の1編を寄稿した。

第5章 それぞれの想い
 #6 「猪間、シッカリしろよ!」